空き家情報コラム
COLUMN「誰も住んでいない空き家なのに、どうして管理する必要があるの?」
と思われる方も多いのではないでしょうか??
■建物の劣化
定期的な管理がされていない空き家は、換気が行われないため
室内に湿気が溜まりこんでしまいます。
ただでさえ湿気の多い日本では、湿気により畳や壁紙がカビてしまう
ことも。
また、長い期間水道を使用していなければ水道管の中にサビが発生したり
異臭が発生する原因にもなってしまいます。
そして、一番注意したいのが屋根や壁、床の腐食などです。
これらのような劣化が生じると、建物の劣化スピードは
一気に加速してしまうのです・・・。
■近隣住民への被害の危険性も
屋根の瓦が風で落ちてしまったり、壁の崩落など放置された空き家は
どんどん劣化して、近隣住民や近くを通行する人にまで被害が
及ぶ危険性があります。
空き家と言っても、その所有者には建物を適切に管理する
「施設の管理責任」があります。
なので、放置している空き家によって、「近所の人がケガをしてしまった」
なんてことになってしまったら、当然責任を問われることになります。
■不審者に狙われる可能性
庭の草木が伸び放題だったり、ポストにチラシがたくさん溜まってしまっている・・・。
このように、誰が見ても「空き家だな」と思われる家は、不審者に狙われる
ことも少なくありません。
例えば、ホームレスがそのまま空き家へ住み着いてしまったり、
ゴミを不法投棄されたりということが実際に起こっているのです。
まずは、空き家の管理するにあたって必要なものを準備する必要があります。
軍手
重いものを持ち上げる時や、片付け中のケガから手を守ります。
枯れた草木を集める際にも便利です。
掃除用具
ほうきや雑巾などを使って掃除します。
特に、カビは放っておくと建物の劣化を急激に早めてしまうので
清潔に保つようにしましょう。
ゴミ袋
集めたごみは、まとめてその日のうちに処分するようにしましょう。
ゴミ袋をそのまま置いておくと、空き家だとわかりやすくなってしまい
不審者に狙われやすくなります。
室内で履く靴
普段人が住んでいない空き家は、砂やほこりなどが床に溜まりやすいものです。
なので、必ずスリッパや室内履きを持参しましょう。
足裏のケガ防止にも役立ちます。
脚立
高い部分や、天井裏の状況を確認するのに必要です。
懐中電灯
床下や天井裏などの暗い所の状況を確認するのに使用します。
ネズミが住み着いていないか、カビが発生していないかしっかりと
確認しましょう。
空き家を適切に管理するためには、以下のポイントを押さえましょう!!
■ポストの中をチェック
チラシなどでいっぱいになったポストは、一目で空き家だとわかって
しまいますよね?!
だからと言って、ポストにテープを貼ってしまっても空き家だと
すぐにわかってしまいます。
ポストの中身は定期的に確認して、チラシやダイレクトメールが
溜まっていないかをチェックしましょう。
■換気・通水
空き家の劣化を防ぐために、窓を開けてしっかりと換気し、
水道の水を水を一定時間流しましょう。
換気のポイントは、必ず2か所以上窓を開ける
ことと、クローゼットや押し入れも開けて換気するということです。
通水は、台所や洗面所、お風呂やトイレなど、通水が可能なところは
全て行いましょう。
■草木の処理
庭の草木が生い茂っていると、近隣へ悪影響を及ぼしてしまうことも。
特に、夏場は雑草の成長も早いので気をつけましょう。
冬でも放置していると、タバコのポイ捨てなどから火災になってしまう
危険性も。
ポストのチェックから草木の処理まで、これらのことを定期的に
行う必要があるので、「空き家の管理は思っている以上に大変そうだな・・・」
と感じる方も多いかもしれません。
体力的に難しかったり、遠方で定期的に通うのは難しいという場合は、
専門の業者に頼むのも一つの方法です。
空き家を解体するには費用がかかるし、かと言って管理するのも大変・・・。
空き家を維持するのって、コストも労力もかかってしまうもの
ですよね。
そこで、悩みの種である空き家を活用しては
どうでしょうか??
空き家の活用方法は、以下の通りです!!
■賃貸物件として人に貸す
一般的な住宅の場合は、居住用物件として人に貸し出すことが
可能です。
綺麗な状態であればそのまま貸すことができますし、オシャレに改装すれば
古い物件でも借り手が見つかる可能性が高くなります。
人に貸すことができれば、家賃収入が入るので維持費もそれでまかなう
ことができます。
一方で、借り手が見つからないと収入が得られないというデメリットも。。
■建物を解体して土地のみを活用する
古くて立て直さないと活用できないような物件は、解体して土地のみを
活用する方法も!!
駐車場やトランクルームにするなどの活用方法があります。
■売却する
「活用」というわけではないですが、売却してしまうのも一つの手段です。
売却できれば、まとまったお金を得ることができますし、
空き家に関する心配がなくなるのが一番のメリットです。
最後に、空き家を管理するメリットについて見てみましょう。
空き家を適切に管理することによるメリットは、大きく分けて4つ
あります。
■不動産価値を維持できる
長期間放置されて劣化した空き家は、どうしても不動産としての価値が
下がってしまいます。
■近隣トラブルを事前に回避できる
生い茂った草木や水道の悪臭など、近隣住民とのトラブルは適切な管理によって
回避することができます。
■賠償責任を負う危険から回避できる
「もし、劣化した空き家の屋根が落ちて通行人をケガさせてしまったら・・・。」
定期的に適切な管理をしていれば、そんな事故を防ぐことができますよね。
■経済的負担を抑えることができる
周辺への著しい悪影響を及ぼす「特定空家」に指定された空き家は、
土地の固定資産税の優遇措置が適用除外され、土地の固定資産税がなんと
6倍にもなってしまいます。
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