2018.07.31 / 空き家問題

空き家を放置していると周辺トラブルに発展！トラブルを回避する方法は？

全国的に空き家の数は増え続け、5年に1回総務省によって行われる調査では、なんと820万戸もの空き家が存在していることがわかりました。
それらの空き家の中には、適切な管理がされずに、そのまま放置されているケースも多いようです。
放置された空き家は、様々な問題やトラブルが生じるだけでなく、周辺とのトラブルにまで発展してしまう場合も・・・。

空き家問題が生じる原因は？

テレビや新聞などで「空き家問題」と言う言葉を目にした方も多いのではないでしょうか？
そもそも空き家問題が起こる原因は、以下の通りです。
①少子高齢化が進み、空き家が急速に増加している
②空き家の所有者が空き家の管理や活用方法について問題を抱えている

①に関しては、空き家の所有者が高齢で施設に入居してしまったために空き家になったり、空き家の所有者が亡くなってその相続人が適切に管理していないことなどが空き家問題が生じる具体的な背景です。
②に関しては、「空き家を取り壊したいが、解体費用がかかるので悩んでいる」「建物を取り壊してしまうと、税金が高くなってしまう」など、といった問題が具体的な原因です。

空き家を放置することによって起こる問題や周辺トラブル

空き家を管理せずにそのまま放置してしまっていると、さまざまな問題やトラブルが発生し、場合によっては自分が所有している空き家だけの問題にとどまらず、その周辺の住民まで巻き込む問題に発展してしまいます。
では、空き家を放置することによって起こりうる問題やトラブルとは、具体的にどういったことがあるのでしょうか？？

■景観の悪化
ポストにたくさん溜まったチラシや、伸び放題の草木、みうみるうちに劣化していく外観は、景観の悪化そのものです。もし、自分家の近所にそんな廃墟のような空き家があったら気分が悪いことは言うまでもないですよね。そういった空き家が周囲にも増えてゴーストタウンのようになってしまうと、治安も悪化し、犯罪の温床になってしまう危険性もあるのです。

■放火のリスクが高くなる
ポストからはみ出ているたくさんのチラシ、そして伸びきった草木などは、放火犯の格好のターゲットに。
風の強い冬に放火されてしまった場合、あっという間に火が燃え広がり、近隣の住宅にまで被害が及んでしまいます。また、空き家の中にコンセントに刺さったままの電化製品がある場合にはプラグの隙間に溜まったホコリによっても火災が起こる危険があるのです。

もし誰が人が住んでいれば早い段階で火災に気づくことができますが、空き家だと大きな火の手が上がるまで気づかれない事も多く、大きな火事へと発展してしまう事も少なくはありません。

■不法侵入の被害にあう可能性が高くなる
明らかに空き家だとわかると、不審者や浮浪者などによる不法侵入の被害に遭ったりそういった人たちのたまり場になってしまうことも。ただ空き家に侵入されるだけでなく、空き巣の被害にあってしまうこともあります。

■ゴミの不法投棄
ペットボトルや空き缶などの生活ゴミをはじめ、布団や自転車、電化製品など「どこから持ってきたの？」と思ってしまうような粗大ごみまでもが敷地内に不法投棄されることも空き家の場合はよくあることです。
不法投棄されたゴミによって悪臭が発生し、周辺の住民とトラブルになってしまう事も珍しくありません。
一度不法投棄された空き家は、その後も不法投棄が続きやすくなるのが特徴で、さらにそのまま放置してしまうとみるみるうちに状況は悪化してしまいます。

■建物の倒壊
人が住んでいない状態の住宅は、定期的なメンテナンスや、窓やドアの開け閉めがないため建物の老朽化が急速に早まってしまいます。最悪の場合、地震や台風などによって建物が傾いたり倒壊してしまう恐れもあります。建物が倒壊するほどではなくても、剥がれかけた外壁が突風で飛ばされるなどすれば、当然周辺への被害を避けることは困難になります。

空き家による周辺トラブルを回避するには？

上記のような空き家によるトラブルを回避するには、周辺に迷惑がかからないように適切に管理することが必要です。
定期的にポストの中を整理したり庭の草木の手入れをするなどすると、周辺とのトラブルを回避することができるのはもちろん、さまざまな犯罪から空き家を守ることにもつながります。
管理するのが難しかったり、今後その空き家に人が住む予定がない場合は、解体するのも解決策です。
解体費用が気になってなかなか着手できないという方も多いかと思いますが、場合によっては補助金制度を利用することも可能なので、空き家の処分に行利の方は一度市町村へ相談することを
おすすめします。