空き家情報コラム
COLUMN年々増加していく空き家ですが、適切な管理を行わずにそのまま放置していると、景観を損なうだけでなく、ゴミを不法投棄されたり放火されるリスクが高まったりと実は非常に危険なのです。
空き家が放置されることによって様々なことが問題となっていますが、不審者による侵入もその一つです。
何らかの事情で空き家を所有している方は、きちんと管理していますか?
「遠いから」「面倒だから」と、空き家の管理を怠っていると、
不審者の侵入によって思いもよらないトラブルに巻き込まれてしまう危険性があるのです。
空き家によるトラブルは、他人ごとではありません!!
今回は、空き家トラブルのうちの一つである「不審者の侵入」によるトラブルと対策方法について解説いたします。
正当な理由なく住居などに侵入した場合、「住居侵入罪」もしくは「建築物侵入罪」に該当し、3年以下の懲役または10万円以下の罰金に処するものとされています。
侵入する場所が住居である場合は、「住居侵入罪」、住居以外の建物に侵入する場合には「建築物侵入罪」となるのですが、空き家の場合は「住居」ではなく「邸宅」となります。
「邸宅」と聞くと、立派な豪邸を想像してしまいますが、実はここでは人が誰も住んでいない空き家のことを指します。
なので、空き家に勝手に侵入することは「建築物侵入罪」に該当し、いわゆる「不法侵入」に当たるのです。
不法侵入されやすい空き家の特徴
不法侵入されやすい空き家には、特徴があります。
■人の出入りがなく、人がいる気配がない
■敷地内の草木が生い茂っている
■ポストにチラシや郵便物が溜まっている
普段から人の出入りがなく、夜になっても人がいるような気配がしなかったり、庭の手入れがされていないために雑草や草木が生い茂っている空き家は、不法侵入者の格好のターゲットにされてしまいます。
また、ポストにたくさんのチラシや郵便物があふれ出るぐらい溜まっている家は、あきらかに空き家だと一目でわかり、狙われやすくなってしまいます。
空き家でなくても、帰省や旅行、入院などで長期間家を空ける際には、注意が必要です。
不法侵入によって起こるトラブル
では、もし所有している空き家に不法侵入された場合、具体的にどのようなトラブルが
起こると考えられるでしょうか?
■不法侵入者の「住み着き」
■空き巣犯による「空き巣」
■タバコの不始末などによる放火
まず初めに考えられるのが、浮浪者などが勝手に侵入して、そのまま空き家に住み着いてしまうというトラブルです。家財道具を自由に使用したり、ゴミをそのまま放置して不衛生な環境にされたりと悪質なケースもあるようです。
また、空き巣による被害も考えられます。
その他にもタバコなどの火の不始末から火災が発生してしまう可能性もあり、最悪の場合、自分が所有している空き家だけでなく近隣の住宅にまで被害が及んでしまう危険性も考えられますよね。
自分だけでなく周囲にまで被害が及べば、多額の賠償を請求される可能性も・・・。
一度そういったトラブルを起こした空き家は、「いわくつき物件」とされて、いざ処分する際になかなか買い手が見つからなかったり、かなりの安値で手放さざるを得なくなってしまうのです。
不審者の侵入を防ぐには、やはり誰かが住んでいることが一番有効です。
しかし、それが難しい場合には、適切な管理を行って、「侵入されやすい空き家」の条件からなるべく遠ざかることが必要です。
定期的にポストの中身を回収したり、家の中に不審な痕跡がないかを確認することで、不審者が侵入することを予防することが可能です。
また、庭がある場合には草木伸びてきてしまった草木の手入れも犯人を遠ざける重要なポイントになります。
さらに、空き家周辺に不審者が徘徊していないかどうかも見回りしてチェックしておくとより安心できます。
もし、所有している空き家が遠方にあって定期的に訪れることが難しい場合や所有している方が高齢で管理することができない場合には、専門の業者へ依頼することも空き家を適切に管理する方法の一つです。
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