空き家情報コラム

COLUMN
2018.06.30 / 空き家問題

空き家の数が増えている!空き家の数が一番多いのは意外な地域!!

空き家の数が年々増加しているということは、テレビのニュースや新聞などで
ご存知の方も多いかと思います。
放置された空き家が増えると、景観を損なうのはもちろんのこと
放火や空き巣などの犯罪の温床になったり、劣化した外壁や屋根瓦などが
風で飛ばされるなど近隣の住宅や住民にまで被害をもたらしてしまう
原因にもなり得ます。
空き家問題として最近ますます問題視されている空き家ですが、
今後も増加の一途をたどるのでしょうか?

どういった基準で空き家とみなされるのか?

転勤の為長期間家を空けたり、一人暮らしの親が介護施設に入居することになって
住む人がいなくなった実家なども「空き家」とみなされるのでしょうか?
誰も住んでいないからと言って、その住宅がすぐに「空き家」だと判断されるわけでは
ありません!!
<空き家の判断基準>
1年間利用されていない住宅であるということが空き家と判断される
基準だと定められています。
しかし、それだけでは客観的な判断が困難ですので、国は以下のような基準を定めています。
■住宅の用途かどうか
現在は使用されていなくても、その建物が別荘であったり賃貸用、売却用などの用途と
されていれば問題ナシです。
■人の出入りがあるかどうか
人の出入りがない場合には、空き家だと判断される可能性が高くなります。
■電気・ガス・水道などの使用状況
これらのライフラインを使用している形跡がなければ、空き家と判定されやすくなります。
■住宅の登記登録と所有者の住民票の内容に不備がないか
住宅の不動産登記は住宅や土地を管理するために重要なもので、所有者が変更された場合などには
その登記記録を変更する必要があります。それと併せて住民票も確認されることになるので、これらに
不備がある場合には空き家とみなされる場合があります。
■空き家の管理が適切に行われているか
住宅の安全面と衛生面において問題がない水準であるかが重視されます。
■所有者からの聞き取り
地方自治体は、所有者からの聞き取りや立ち入り調査も行います。

空き家の戸数はどうやって調べるの?


空き家の戸数は、『住宅・土地統計調査』によって知ることができます。
これは総務省が実施している調査で、人が居住する建物に関する実態や
世帯の傾向を知るために行われ、その中で空き家の戸数も住宅・土地統計調査の
結果の一つとして公表されているのです。
この調査は昭和23年から5年ごとに実施されていて、対象の空き家は無作為に
抽出されます。
抽出された住宅を調査員が一軒一軒地道に回り、建物の外観を確認したり
近隣の住人にも確認を行います。

全国の空き家数は今後ますます増加!

平成25年に行われた直近の調査での空き家数は、総住宅数6063万戸に対して
空き家の数は820万戸。
前回の調査から住宅総数が305万戸(5.3%)増加し、空き家の数は63万戸(8.3%)増加
しています。
このまま増加しつづけると、2033年には総住宅数は7100万戸、
空き家の数は2150万戸に、空き家率は30.2%にまで
上昇するとも言われています。
計算上の話ではありますが、およそ3件に1件が空き家だなんて異常ですよね・・・。

空き家の戸数が多いのはどの地域?


「空き家」と聞くと、なんとなく過疎化した田舎の風景を思い浮かべる方が多いと思います。
多くの人が予想する通り、総住宅数に占める空き家の割合である空き家率
地方が高い傾向にあります。
<空き家率の高さ上位5都道府県>
1位:山梨県(22.01%)
2位:長野県(19.76%)
3位:和歌山県(18.07%)
4位:高知県(17.79%)
5位:徳島県(17.55%)

では、実際の空き家数はどうでしょうか?
<空き家数の多さ上位5都道府県>
1位:東京都(817,200戸)
2位:大阪府(678,800戸)
3位:神奈川県(486,700戸)
4位:愛知県(422,000戸)
5位:北海道(388,200戸)

東京都や大阪府などの都心部は、住宅の戸数そのものの数が多いので
空き家率としてみるとそれほど空き家が突出して多いという印象は受けませんが、
空き家の数でみてみると全国中でもダントツで空き家の数が多いということが
わかります。
こうしてみてみると、空き家問題は地方だけの問題では決してなく、
日本全体の社会が取り組むべき問題であると言えます。

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