空き家情報コラム
COLUMN空き家率とは、総住宅数に占める空き家の割合のことです。
5年ごとに総務省が実施している調査によって集計・発表されるのもので
一戸建て住宅の他、賃貸住宅や別荘なども調査対象に含まれます。
直近の2013年(平成25年)に行われた調査によると、
総住宅数は6,063万戸、そのうち空き家が820万戸ということで
空き家率は13.5%で過去最高でした。
ちなみに、平成5年の空き家率は9.8%なので、この20年間で空き家が増加している
ことがわかります。
都道府県別に見てみると、比較的西日本の空き家率が高いという
印象です。
<空き家率が高い都道府県>
【1位:山梨県】22.01%
【2位:愛媛県】17.5%
【3位:高知県】17.79%
【4位:徳島県】17.54%
【5位:香川県】17.19%
【6位:鹿児島県】17.03%
【7位:和歌山県】18.07%
【8位:山口県】16.19%
【9位:岡山県】15.83%
【10位:広島県】15.88%
平成20年の統計と比較すると、空き家率が上昇しているのはなんと33の都道府県!!
反対に、空き家率が低いのは宮城県の9.1%、沖縄県の9.8%、
そして、山形県、埼玉県、神奈川県、東京都がいづれも10%台ということです。
では、東京都内の空き家の状況はどうなっているのでしょうか??
【1位:豊島区】
豊島区の空き家率は15.8%。池袋などの繁華街がある比較的便利で栄えている
印象がありますが、実は意外にも?空き家率が東京都内で
最も高いのです・・・。
【2位:大田区】
民泊がいち早く取り入れられた大田区が、空き家率2位という状況とのこと。
使用されていない空き家を、民泊として有効に活用できるかどうかが
鍵でしょうか。
大田区の空き家率は、14.8%です。
【3位:武蔵野市】
空き家率3位は、14.1%の武蔵野市。
多摩地区では空き家率が最も多いという状況です。
武蔵野市の空き家率が高い理由は不明とされていますが、
空き家になっている建築物の2/3昭和55年以前に建てられたもので、
「賃貸出すには修繕費がかかってしまう」というのが
空き家率が高い理由の一つだとも言われています。
【4位:中野区】
4位の中野区の空き家率は、13.7%です。
都心がゆえに、駐車場代が高かったり、細い道が多いなど
生活しにくいという意見も。
【5位:青梅市】
自然豊かな青梅市の空き家率は、13.2% 。
都心から離れているので、「通勤が長い」そうです。
2013年の時点ですでに総世帯数の5,246万世帯を総住宅数は6,063万戸が上回っている
家余りの状態です。
人口減少や高齢化などによって、空き家はさらに増えていくとされています。
2040年には空き家率が40%を超えるとも予測されているので、空き家問題は
より一層深刻なものになっていくでしょう。
空き家率が上昇を続けている一番の原因は、
日本の人口減少に反して住宅メーカーが家を作り続けているからです。
近所を歩いていても、「あれ?またマンション建つの?」と
マンションの建築はしょっちゅう見かけるものです。
土地に住宅が建っている場合は、固定資産税が
通常の1/6に減額される「小規模宅地の特例」という制度があるのも
空き家が減らない理由です。
使用していない住宅を取り壊すには費用がかかりますし、
さらに税金が高くなるなら、空き家をそのままにしておく
人が多くなるのは当然ですよね。
空き家が増加すると、ゴミなどの不法投棄や火災、不法侵入など
犯罪の温床になってしまう危険性があるほかにも、古い建物は
倒壊の恐れも考えられます。
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